カートの価格￥528,000（￥480,000）には内部のウレタン交換と1mあたり￥5,500（￥5,000）までの生地で張替が出来る価格が含まれています。（生地の差額で沢山の生地の中からお選び頂けます）
 
在庫は2脚御座いますが、現在、1脚だけ店舗に展示中です。

 
1954年頃にイルム・ヴィッケルソによってデザインされたソーレン・ウィラッドセン製の大変貴重なビンテージのイージーチェア。
アームはチーク材、脚部はオーク材によるコンビネーションの組み合わせ。
どこから見ても美しいデザインの為、お部屋の中心に設置して頂けます。

座と背のクッションはスプリング内包タイプ。
座面クッションをベルトで支える作りの為、ダブルのクッション性が有り、快適な座り心地です。
ウレタン交換前ですが、メンテナンスの際にウレタンの選定を行い、座り心地の改善も行います。
ご希望の場合は硬めの座り心地に調整も可能です。

木部フレームはデザインと共に非常に優れた作りになっており、背もたれ上部やアームは削り出しの無垢チーク材を贅沢に組んでおり、背中やアームは薄く見えますが、幅も厚みも大きく湾曲していますので、こういった形状を形作る為には、角材の様な分厚く大きな材料から削り出さないと作れません。
チーク材は高級な為、現代では材料費だけでもかなりの高額になってしまいますので、なかなかこの様な使い方は難しく、ビンテージならではの贅沢な材料の使い方です。

また、無垢の使い方がとても理にかなっていて、アームには柾目を使用しており、元々柾目は板目に比べて反りや変形に対する耐性が高く、柾目の動きは幅方向にあまり動かずに厚み方向に動きますが、接合部分に柾方向を使っている為、胴付き（接合部分）に隙間が開いたり切れたりがしにくいように素材の選定をして作ってあります。

アームの無垢は曲げていない削り出しが良く分かる使い方で、単純に上に向けて反らせているのではなく、背もたれに向けて内側に捻じれさせながら反らせており、3次元曲面によるねじれのおかげでアームの反りから背もたれへと滑らかに続いて空間が周り、立体的で豊かな表情になります。
これは曲木ではなかなか出来ない表現です。

実際にはとても難しい加工を行っているのですが、この加工をさり気なくデザインに落とし込むことにより、ぱっとソファが視界に入った際に直ぐにデザインの良さが感じられます。

ソファの構造自体も優れていて、背もたれや後ろ脚などは負荷に強い三角構造（トラス構造）に近い形が取られ、後ろ脚は背もたれの負荷に耐えられるように後ろに伸びるように角度が付けられ、両サイドの桟（座枠）は後ろ脚との接合部分の幅を広く取って、幅広く支える作りになっていますので、背もたれへの寄っかかりに対して各所で支える理にかなった作りです。

座面のクッションはベルトで支える作りになっていますが、座枠部分に体重の負荷が下に掛かりますのでベルトが内側に引っ張られますが、直接、座枠部分にベルトを固定すると負荷で座枠が変形しやすくなってしまいますので、座枠の内側四面にもう一つ木を取り付けて、そこにベルトを固定する事によって座枠自体が変形しにくいような工夫がしっかりとなされています。
また、これはメンテナンス性にも優れた作りです。

他の北欧のメジャーなデザイナーにも決して負けない素晴らしいデザインと作りです。
是非、実際にお確かめください。

■Illum Wikkelso：イルム・ヴィッケルソはコーア・クリントの指導の下、王立美術アカデミーで学ぶなど様々な家具職人・インテリアデザイナー・建築事務所の元で学び・働きながらキャリアを積み上げて独立し、伝統的な家具の製造技術に根ざし、シンプルながらも曲線を活かした有機的なフォルムが特徴の彫刻の様な美しい作品を数多く生み出しました。

■Soren Willadsen：ソーレン・ウィラッドセンはフィン・ユールやナナ・ディッツェル、イルム・ヴィッケルソ、クリスチャン・ヴェデルなど、様々な著名デザイナーの要望に応える確かな技術で様々な家具を製造していたメーカーです。

木部は無垢材の為、全面（裏表全て）研磨にて、ほぼ全ての傷を落としてオイルにて経年変化が活きるように自然な風合いに仕上げており、綺麗な状態でありながらもビンテージでしか味わえない独特の風合いに仕上げております。
その他にも、表面を綺麗にするのは勿論ですが、この先も長年に渡って安心して気持ちよくお使い頂けるように、接合部分のチェックなども行っております。

木部はオイル仕上げの為、ご購入後、オイルやワックスを塗り重ねて、この先の自分だけの経年変化をお楽しみ頂けます。

＊ビンテージ商品のご購入の注意点とお届けまでの流れについて。