GE-236 メンテナンス風景

〜木部修理〜

全ての箇所がバラバラに分解できました。
接着剤が効いている箇所は、無理に分解しようとすると木が破損する恐れもございますので、
1箇所1箇所の状態を見極めながら、慎重に分解をしました。

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分解した接合部分には、この様に古い接着剤がついています。
この状態のまま新たに接着剤を塗っても効果が無く、またすぐに緩んでしまいます。
しっかりと木の表面に接着剤を塗る為に、古い接着剤は全て綺麗に取り除いた上で、再接着をしております。

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接合部分が緩んでいる原因として接着剤の劣化はもちろんですが、
ホゾがすり減ったり、押し潰されたりすることで、ホゾに隙間ができ、そこから緩みが生じます。
再固定の際にはそのまま接合するのでは無く、ホゾに木を足して隙間を埋め、ガタがない状態を作って接合します。

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〜クッションメンテナンス・張替え〜

古いウレタンやクロスを剥がして、バネのサビを落とし、サビ止めも吹いております。
その後、スプリング一つ一つに、詰め物をしました。
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使用によってバネの中心が凹み、バネの型が崩れておりましたので、
成形や圧縮をして、形や厚みを均等にしております。
厚手のクロスを張った後、さらに綿を重ねて平面を出します。
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こちらの3種類のウレタン材を使用致しました。
座面には、硬めのチップウレタン+密度の高いラバーウレタン(ピンク色)
背もたれには、硬めのチップウレタン+ピンクのウレタンより少し柔らかいラバーウレタン(黄色)を使用しております。
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アームも一度全て綺麗に剥がして、アームに頭を乗せて横になっても痛くない様、
少し厚めにウレタンを巻いて仕上げております。
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フラットバネカバーも新規のものに交換しております。
古いカバーを取り外した際に、バネを固定しているネジが緩んでおりましたので、全て締め直してあります。
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〜メンテナンス前後〜

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