Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッドの詳細

1960年代以降に製造されたカイクリスチャンセンのデザインによるデンマーク製ビンテージのNo.42チェア。
木部は大変貴重なローズウッド材。生地は張替済み。ウレタンも交換済みです。(生地やウレタンの詳細は、先程のページのご説明をご覧ください)

北欧のダイニングテーブルは、エクステンションが付いている為、ほとんどのテーブル天板の下に幕板が御座いますので、前方までアームがあるダイニングチェアと合わせますと、ダイニングテーブルから椅子が完全にはみ出してしまい、多くのスペースが必要になりますが、こちらのNo.42はハーフアームの為、半分以上、ダイニングテーブルの中に収める事が可能な作りとなっておりますので、アームがありながらも小スペースで使用することが出来ます。

単純なデザインの良さだけではなく、機能性も兼ねた作りとなっており、デザイン・座り心地・機能性を兼ね備えた名作のチェアです。

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

構造上、背もたれを張り替える際には、元々付いていた木栓を壊して外しまして、新しい木栓を作製して取り付ける形となり、現在はローズウッドが入手しにくい為、普段は黒檀を使用しておりますが、今回は他の家具から出たビンテージの無垢のローズウッドの木が手元に御座いましたので、拘りを持ってビンテージのローズウッド材を削り出して作製した木栓を取り付けております。

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

座面は当時の仕様上、取り外しが出来る作りですが、本体の枠に対して座面のサイズが小さいと座った際に前後に動いてしまい、大き過ぎるとはめ込む際にきつくなり過ぎてしまい接合部分に影響が出ますので、単純に張り替えるだけではなく、きちんと収まりも調整して張り替えています。

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

Kai kristiansen No.42 Chair Rosewood 2脚セット / カイクリスチャンセン ローズウッド

こちらの部分に欠けを直した補修跡が御座います。

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前提のお話として、カイクリスチャンセンNo.42のビンテージの構造は、背もたれから金属の棒が出ており、アームに開けられた穴に差し込むことにより、背もたれが前後に可動する作りです。ただ、上記の通り、金属を木で受ける作りの為、金属の方が硬い為、繰り返しの可動やモタレ時の荷重を支える際に、木が金属に負けてしまい、穴がどんどん広がってしまったり、最終的には今回のように木が欠けてしまいます。

ビンテージのNo.42の背もたれで、可動域が非常に大きいものが御座いますが、そちらは穴が広がっている状態で、本来の可動域では御座いません。

私たちは、他店で購入されたお客様のお持ちの家具の修理も承っておりますが、この部分の修理のご相談を多く頂きます。
これは上記の理由による物の為、当店で販売をさせて頂いているビンテージのNo.42のメンテナンスの際には、この背もたれの可動部分に当店独自の様々な工夫や加工を行いまして、穴が広がるのを防いでおります。

また、同時に接合部分の緩みやガタツキの修理のご相談も多く頂きますが、この部分のメンテナンスに関しては、メンテナンス時の分解・再接着以外にも、オプション(別途費用)で隅木を入れることにより、強度を高める工夫も行っております。

外側からは見えない部分ですが、こういった様々な工夫やオプションにより、安心してお使い頂けるようにメンテナンスを行っております。

今回の欠けも、埋木を行った上で補強を入れまして、通常の穴が広がるのを防ぐ工夫を行い仕上げておりますので、欠けの補修は御座いますが、通常通りお使い頂けるように仕上げております。

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