VINTAGE

Niels O. Moller / J.L. Moller No.78 チェアの修理と張替のご依頼

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お客様が大切に使用されていたJLモラーNo.78のチェア修理と張替のご依頼を頂きました。

木部の修理のご依頼は、チェアの笠木(下記写真の3本横に並んでいる背もたれの最上部の木)の部分を掴んで椅子の出し入れをされていた影響で、この笠木の部分がグラグラになってしまった為、緩みを直したいとのご相談を頂きました。

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3本の内、笠木の1本だけが少し動くような状態。
何となくごまかすような修理ではなく、きちんとこの部分を直すには、背もたれや座枠など全部を分解しなければいけませんが、他の部分はしっかりと接着されていましたので、判断が難しいですが、割れない様に慎重に分解作業を行い、何とかバラバラにできました。

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古い接着剤を取り除き、元のようにピッタリと接合されるように、きちんと再接着を行います。

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きちんともとに戻りました。

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座枠の接合部分も再接着。

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お客様のご希望の本革にて張替も行いました。

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一緒に別のチェアの張替も行いました。

こちらのチェアのように木の板に生地を張り込むタイプの場合は、毎回、座面内部の木の状態もチェックを行い、割れや劣化がある場合は、ご予算の兼ね合いも御座いますので、ご相談をさせて頂いてから、木の板自体を作り直したりもしております。

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また、末永くお使い頂けます。
この度は当店にご依頼を頂きまして、誠にありがとうございました。